はじめに
今の時期、キャリアアップのために再就職を考えている方や看護師の仕事に興味のある方に読んでいただけると有難いです。ネガティブな内容も多いですが、看護が好きな看護師として思いを書いてみます。ただし、これは私の個人的な思いです。皆さんとは全く違うかもしれないのでそこはご了承ください。人によっては愚痴に聞こえるかもしてませんが、受け止め方は自由なので僕なりに自由に書いてみます。
私が就職する際にお願いした条件
私が今の病院に就職したのは2021年の5月でした。その際に、私の働き方について看護部長と話し合っていた主な内容は以下2点でした。
「クリティカルケア(救急看護)認定看護師・特定行為研修修了者としての活動ができる」
「資格を活かす上で外来勤務をベースとするが基本的に特定の所属は持たずに組織横断的に活動する」
就職するのに自分の働き方を希望するなんてわがままなように感じるとは思いますが、自分の価値を自分で下げるようなことはしたくないので正直に話すことは大切だと思います。また、それを認めてくれ、仕事の調整などをしていただいた看護部長の器の大きさには感謝しました。
実際に働き始めると
就職して間もなく、コロナ病棟を手伝ってもらえないかと打診がありました。
断ることはできたかもしれませんが、スタッフの皆さんの疲弊の様子や、今の時期を救急看護認定看護師としてコロナ医療に関わらずに過ごすことは後に後悔が残ると思い承諾しました。
僕は第5派のピークの頃からコロナ病棟の勤務がスタートしました。中等症までをみる病院ではありますが、急変する高齢者に対してネーザルハイフローを使用する頻度も多く、モニターのアラームも鳴りっぱなし。少ない看護師で支える病棟なので、久しぶりに臨床に戻った自分としては、初めのうちの動けていない自分に自己嫌悪したことをとても覚えています。その後は、いかに仕事に慣れても第6派、第7派とピークを迎えるたびに尋常ではないストレスを抱えながらの勤務が続いていました。
そして今は第8派に突入。高齢者の入院が増え、それに伴い状態悪化する患者さんも増えます。とにかく忙しくて気が抜けない。こんな状況が繰り返されるたびに、心の糸が少しずつ切れてしまいそうな感じになっている自分に気付き始めました。
理由は別の記事に書いていますが、私は12月一杯で辞めます。ただ、こんな忙しい時に申し訳ないという気持ちがすごくありますが、年休消化はせずにギリギリまで働くことにしたのがせめてもの救いかと思っています。
仕事の内容としては、看護部長と最初に約束した働き方はほとんど実現することはありませんでした。
コロナ禍で思うこと
私は、医療や介護の従事者はコロナ禍で必要以上に感染に対する注意や様々な我慢を余儀なくされた職業だと思います。
・コロナ病棟設置に際しての病棟再編や発熱外来の設置等で、思い描いた働き方や働く場所が思うようにならないこと。
・コロナ関連の部署設置に際して、スタッフ数が平時より少なくなるなどのコロナ病棟以外の部署へのしわ寄せ。
・患者さんの状態悪化や見取りの際、患者さんと家族をあわせてあげたいけどそれもできない。
・いくら気を付けても自分たちが感染してしまった場合、同スタッフや入院患者さんへの感染確認や対応、病機能の停止や業務の縮小などが起こるため、具合が悪くてもそれどころじゃない心のダメージを負ってしまう。
・自分たちが感染者になるわけにはいかないから飲食も旅行もとにかく我慢。そのため友人だけでなく、医療スタッフ同士の個人的なつながりが希薄になった。
・かなり緩和されたけど、未だに周囲から病院勤務というだけで感染源のような目で見られたりする。家族にも迷惑かけてしまう。
色んな事があります。もちろん医療従事者だけではなく皆我慢してる。でも、コロナ病棟で毎日のように入退院の対応を行っていると、いつまでこんなことが続くのかとイライラしてしまうことも多くあります。自分が看護師であることすら忘れかけてしまうような虚無感に襲われてしまうこともあります。やっぱり普通じゃないけど、普通ってどうだったかも忘れかけてしまっているのが悲しい。
でも、こういう状況じゃなければできなかった仕事、きっと会うことがなかったはずの方たちとの出会いなど得たものも多くあったとは思います。
これからは
この異常の中での経験は、自分の中の看護をあらためて考えるきっかけになったと思います。コロナ病棟で働く中、心の中で「こんなの看護じゃない」を何度つぶやいてしまっていました。でも、それが自分にとっての看護観を明確にしてくれたような気がします。
病院で働いたことで、僕は在宅医療や教育が好きなことを再認識できました。病院内で行う救急対応や入院患者さんに行う看護も好きですが、一人の看護師としてやりたいことを見つけた気がします。
これからは、自分のやりたいことに関わりながら仕事ができるように様々なことにチャレンジしようと考えています。経験や人間関係を活かして、「看護」を楽しんでいる自分をみていただけるように頑張りたいです。






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